台湾基隆市になぜ岡山県人が住んでいるのか?

私は岡山県倉敷市出身で、2007年3月に岡山を離れ台湾の北東にある港町、基隆市に住んでいます。 台湾でのサラリーマン生活で感じた個人的な感想をブログで書かせていただいています。

Tag:電車

基隆七堵駅
これまで台北からMRTが延伸してくることを祈っていた基隆ですが、台北の南港から基隆までMRTとは別のライトレール(基隆軽軌)が走ることになりました。

問題は、基隆は平地が少ないので、路線は既存の台湾鉄道(台鐵)とほぼ併走せざるをえないことです。

八堵-基隆間に至ってはレールを共有せざるを得ない状態です。このためこの区間について台鐵路線を廃止する声があがってきています。

現在多くの基隆市民が台鐵で台北に通勤しています。廃線になっても、軽軌に乗って八堵で台鐵に乗り換えればよいだけの話ですが、やはり以前より不便になることは否めません。

もう特急電車に邪魔されない ライトレールのメリット

基隆ライトレール路線図
軽軌導入には当然メリットもあります。

台北-基隆間を含む台湾東部を走る台鐵路線には、花蓮や台東行きの自強号や太魯閣(タラコ)号といった遠距離特急が多く走ります。

こうした特急は通勤で使用する各駅停車より優先されるため、通勤列車は往々にして、通過待ちを強いられます。

悲しいことに特急電車はよく遅れが発生するため、通勤電車は更に駅で待たされることになります。

軽軌を導入すれば台鐵とは別線路となるため、特急電車に影響されることはありません。しかも朝晩の増便が容易です。

また選挙の争点になるのか?基隆交通問題
台湾では2022年に市長選挙、2024年に総統、立法院選挙があります。新鋭の基隆市長林右昌(民進党)は、当然断固台鐵路線の廃止に反対しています。

次回選挙をにらみ、またこの交通問題が基隆市民には大きな政治的争点になりそうです。
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全席指定の台湾の自強号
台湾の基隆に在住している僕は、台北にある会社の行き帰りに電車(台湾鉄道、以下略して台鉄)を利用しています。日本同様特急、急行、鈍行(各駅に止まる電車)の区別があり、大体自強号、莒光号、区間号がそれにあたるような感じです。

また乗る電車の種類によって購入する乗車券は異なりますし、鈍行以外は全席指定となっています。

ですが現在新竹から基隆、瑞芳までの間は悠遊カード(ゆうゆうカード)で乗車すれば、区間車の運賃で乗車が可能で、指定の席が空いていれば正規の乗車券を持った人が現れるまで座ることもできます。

自強号の車内。停車毎に誰か来ないか気になる
駅に停車するたび、誰か来ないか気になるわたし
小心者の僕は空いている席に座っていると、どうしても気持ちが落ち着きません。駅に停車するたびに誰か僕の席のところに来るのではないかとどきどきしてしまいます。

特に座っていたからといって怒られたりするわけではありません。普通に乗車券を見せられて「ここ私の席です」と促されるだけなのです。しかし僕はなんだか罪悪感いっぱいになり、席を譲った後には恥ずかしさにいたたまれなくなり、そそくさと違う車両に移ってしまいます。

しかしほかの台湾人は至って何事もないように席を本来座るべき人に譲っているので、僕は考えすぎなのかなと思ったりしていました。

指定座席をめぐって発生した暴行事件
台湾でもおばさんは強い
「席に座っていたからといってなぜ殴るのか?」と言う人にも原因があったようです
 
そんなとき、こうした座席をめぐる微妙なやり取りから台湾社会を揺るがす暴行事件がニュースで報道されるのを目にしました(2015年4月)。

これは簡単にいうと指定席のチケットを持った男性と既にそこに座っていた老女の間で起きたトラブルでした。

初期の報道では、指定席券をちらつかせ老女に暴力をふるってまで無理やり席を譲らせようとした男性が悪いといったトーン一色でした。老女も包帯を巻いた姿で報道陣の前でいかに理不尽な目にあったかなんともしおらしく滔々と語っていました。

フェイスブックでわかったその真相とは
各駅停車なら人の目も気にならない
各駅停車なら安心です(台湾の各駅停車の電車)

しかし当時現場に居合わせた他の乗客のフェイスブックの投稿で、事件は意外な方向に進展していきます。

実は老女が男性に暴力を振るわれたにはそれなりの事情があったのです。男性はいたって普通に指定席券を老女に見せて席を譲るよう促したのですが、老女は大きく反発。隣の車両に聞こえるくらい大声で「指定席を持っているくらいで何が偉い?」といった悪態をついたり、男性の身体をたたいたり、持っていた携帯電話をはたいて地面に落とし壊したりとやりたい放題。その老女の行動にたまりかねて男性が暴力をふるってしまったというのが真相のようでした。

この件を知って以来、座席を譲る際僕がいかに考えすぎだったかがよくわかりました。さすがにこの老女はやりすぎですが、もっと図太く生きていかなければと感じさせた事件でした。 
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僕がいつも読んでいるサイトに「噺家のITな日々」という落語家さんのブログがあります。日本に帰ることが非常に少なく、日々進化している現在の日本の巷のデジタル事情を伺ううえで大変興味深くみています。

この「デジタルマナー、みんな気をつけようぜ」を読んで、なんだか日本も暮らしにくくなったなと感じました。

台湾の電車生活
それでは台湾はどうだ?ということで特に交通機関での台湾人のデジタル利用シーンに注目して、通勤をしてみました。

僕は台湾の東北端の基隆から台鉄(台湾の国鉄)、MRT(地下鉄)、バスを乗り継いで台北へ出勤しています。通勤時間はおよそ1時間。

日本ではまだ短いほうだと思われますが、ここ台湾だと「なんでそんな遠い会社へいくんだ?」とみんな不思議がります。

周りの台湾人の話ではほとんどが通勤に30分もかけないのが普通のようで、バスやバイク通勤が多いのです。僕は基隆の嫁の実家にマスオさん状態で寄生生活をしているのでやむをえません。

いつも朝7時30分頃の電車にのるのですが、台湾もその時間帯は通勤ラッシュです。半分くらいの人は日本と同じく居眠りをしています。

最近台湾でも過労死や残業問題がニュースでちらちらでています。皆さん仕事にお疲れのようです。

日本にはないなぁと感じるところもあります。

一つはお経の本を読んでいる人がいること。目立つほどではないのですが、お年寄りに限らず中年の方もいらっしゃいます。

もう一つは、妊婦、老人、赤ちゃんを抱えた方が乗車すると周りがすぐに座席を譲ること。日本のように狸寝入りをする方が非常に少ないです。これは台湾を見習わなければなりませんね。

台湾のIT生活
車内では特に30代くらいの方が多くスマホを熱心にこすっているのが目に付きます。日本ではスマホ普及率が6%だのといった記事(2011年11月)がでていましたが、
台湾で僕が通勤で利用する交通機関内に限って言えばスマホ普及率は30%はあります(あくまで主観のお話)。

使っているスマホをみていると、やはりiPhoneが多いようですが最近はアンドロイドが目立って増えているような気がします。HTCの起動する音楽がここかしこから聞こえてきます。

またタブレットユーザーも目に付きます。iPadが出たばかりの頃車内で使っている人の周りで、皆さんそれとなく画面を一生懸命覗き込もうとしていたのが印象に残っています。

みんなスマホで何してるんだろうとこっそりのぞきこんでみました。

やはり多いのはフェイスブック。台湾での普及率は48%と日本の3.8%を大きく引き離すほどで、みんな車内でも社内でもチェックに余念がないようです。そしてやはり音楽や映画鑑賞も多いです。

最近台湾でも無線ネット環境が完備され、公共機関では無料で無線サービスが利用できる場所が広がりました。果ては一部バスの中でも利用できます。

台湾のデジタルマナーですが、台湾も「噺家のITな日々」に紹介されている日本と似たりよったり。

車内で延々と大きな声で電話で世間話をするおばさん(家庭事情が丸わかりです)、車内に響くほど大きな着信音を設定している学生(なぜかテレビでドラえもんのタイトルコールで流れる音をよく耳にする)とかいます。まあまだ許容範囲です。

よくもわるくも台湾のネット環境は現在どんどん拡大中です。そんなデジタル台湾をみなさんに紹介して、すこしでも台湾に興味をもっていただければ幸いです。
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