僕の勤める台湾の会社の関連会社が、日本で宝石店を開くことになりました。そしてそこで販売する商品の名称について、僕がすべて日本語訳しろという青天の霹靂的な命令がされました。
普段宝石など全く縁のない僕にどうしろというのか!と怒っても仕方がありません。Googleを駆使して、今まで見たことも触ったこともない宝石の日本名を一生懸命探しました。
こうして素人により命名された商品名称が、日本の宝石店でそのまま表示されているかどうかは今もって不明です。
よくある「ちょっと日本語に翻訳してくれる?」的な依頼
簡単なものなら気軽に受けることができるのですが、なかには上記のように日本人だからといってすぐにできないレベルのものもあります。
依頼してくる台湾人も往々にして当事者ではなくあくまで仲介だけなので、内容をつっこんできてもよくわからないことが多々あります。だから本当の依頼者には申し訳ないけれど、できあがった翻訳はもしかするときわめて「???」な可能性も否定できません。
なぜ台湾の街中に変な日本語表示が氾濫してるのか
もしかして翻訳を依頼する多くの台湾人は、知り合いの「日本語学習者」や素人日本人に翻訳させてそのまま訳した日本語を世間に出しているのではないか? と。
ご承知のとおり、歴史的背景、そして昨今の大量の日本文化、商品の台湾流入に伴い、台湾では年配の人もさることながら、学校や独学で日本語を学んで話せる人が非常に多いです。
ただ話し言葉だけであればレベルは非常に高いのですが、一般の日本人並みに文章が書ける人はまだまだ少ないようです。
しかし台湾に多い中小の台湾人企業なら、わざわざ大層なお金をかけて翻訳会社に依頼するより「通じるなら問題ない」と僕のように自社社員や知り合いの「日本語学習者」にやらせかねないのです。
日本語ハイレベルな台湾で増える奇妙な日本語
ただそんな台湾でこんなに奇妙な日本語表示が氾濫している状況をみていると、どうしても話し言葉に偏重した多くの「日本語人材」が、金を掛けたくない台湾の会社・お店側の思惑と結びついた結果ではないかと思わざるをえません。
普通の日本的感覚ならば、会社の公式文書、果ては看板にいたるまで、客の目に触れるものであれば、一言一句にいたるまで翻訳の専門家に確認しようと思うものです。
なぜなら書いてある文章レベルからその会社・お店の信用・品質まで事前に想像されてしまうからです。
このへん、台湾人が「わかるならそれでいい、差不多(大差ない)だ」と考えているのか、「日本人にとって見るとここは外国だから、それくらい沒問題(もんだいない)」と考えているかはよくわからないところです。
ただこんなことを書いていて、日本でも変な中国語や英語が氾濫していないか少々不安です。
2回目の台湾旅行のお供に

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